TEAM SORA

これ、私が払うの?

退去費用の請求を見て「高い気がする。でも何を確認すればいい?」と思ったときに。スマホで、確認する順番と相手に聞くことを一つずつ整理します。

このツールでできること
確認する順番・集める資料・管理会社へ確認する質問を整理できます。

このツールでできないこと
「あなたが払う/払わない」、特約の有効性、最終的な負担額を判定することはできません。

国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」の一般的な考え方を参考にした確認整理ツールです。ガイドラインは法律そのものではなく、個別の支払義務をそのまま決めるものではありません。契約内容・特約・損傷原因・証拠関係によって結論は異なります。
STEP 1

請求されたものを全部選んでください

複数選択できます。

1つ以上選んでください
STEP 2

選んだ項目を順番に確認します

各項目を「確認ページ」と「行動ページ」の2ページに分けています。

確認 1/2

壁紙・クロス

確認ポイント|通常使用との関係を確認

日焼けや家具の設置跡、家電の後ろの黒ずみなどは、普通に暮らしていて生じる変化として扱われることがあります。逆に、落書きや、物をぶつけてできた傷などは、借主側の負担につながる可能性があります。まずは「なぜ付いた跡なのか」を分けて考えてみましょう。

確認ポイント

  • 普通に住んでいてできたものか
  • 入居年数
  • 請求範囲が部分か壁一面以上か
ここまで見ておくと、状況を整理しやすくなります
  • 原因:日焼け・家具や家電の設置跡・電気ヤケなのか、落書き・タバコ・物をぶつけた傷などなのか。
  • 入居時との比較:同じ場所の入居時写真があれば、もともとの状態と比べる。
  • 範囲:傷は一部なのに、壁一面・部屋全体の張替えになっていないか。まず見積書の施工範囲を確認。
  • 経過年数:壁紙は経過年数を考慮する考え方が示されているため、入居期間や張替え時期が分かればメモ。
※「経過年数がある=必ず請求ゼロ」という意味ではありません。損傷原因や契約内容なども関係します。
行動 2/2

壁紙・クロス

では、次の順番で確認していきましょう
  1. 契約書・入居時写真・退去時写真・請求明細を1か所に集める。
  2. 請求明細の「場所・面積(施工範囲)・単価・数量」を確認する。
  3. 損傷原因と入居期間を自分用に1〜2行でメモする。
  4. ここまで整理しても分からない点があれば、その部分だけを管理会社へ確認しましょう。回答はあとで見返せるよう保存しておくと安心です。
手元に置くもの:賃貸借契約書/重要事項説明書/入退去時の写真/請求書・見積書

確認文の例

「クロス張替え費用」について、対象箇所・施工範囲・費用算定の内訳をご教示いただけますでしょうか。あわせて、契約書上の根拠となる条項がある場合は、その箇所も確認させてください。

確認しても判断に迷う場合は、消費者ホットライン188などの公的相談窓口へ相談できます。

確認 1/2

床・カーペット

確認ポイント|原因によって分かれます

家具を普通に置いていてできたへこみなら、通常使用との関係を確認したいところです。逆に、物を落としたり、引越しの際に引きずったりしてできた傷なら、見方が変わる可能性があります。まずは傷の「原因」を思い出せる範囲で整理しましょう。

確認ポイント

  • 家具設置によるへこみか
  • 引越し・落下などによる傷か
  • 部分補修か全面施工か
まずは、原因を分けて考えてみましょう
  • 家具による跡:普通に家具を置いて生じたへこみなのかを確認。
  • 傷・破損:物を落とした、引きずった、引越し作業で付いた等、原因が特定できるか。
  • 材質:フローリング、クッションフロア、カーペット等で扱いが同じとは限らない。
  • 施工範囲:一部分の損傷に対して、なぜその施工範囲なのかを明細で確認。
見た目だけで貸主・借主の最終負担を決めず、「原因」と「施工範囲」を先に整理します。
行動 2/2

床・カーペット

では、次の順番で確認していきましょう
  1. 傷を「部屋全体が分かる写真」と「傷のアップ」の2種類で残す。
  2. いつ・どうして付いた可能性があるかを整理する。
  3. 見積書で補修箇所、施工面積、単価、全面施工の有無を見る。
  4. もし傷の大きさに比べて施工範囲が広く見えるなら、なぜその範囲まで施工するのかを確認してみましょう。
確認できると強い資料:入居時写真/床材が分かる資料/修繕見積書/退去立会い記録

確認文の例

床の修繕費について、損傷箇所と施工範囲、部分補修ではなく広い範囲の施工が必要となる理由をご教示いただけますでしょうか。

確認しても判断に迷う場合は、消費者ホットライン188などの公的相談窓口へ相談できます。

確認 1/2

畳・床の日焼け

確認ポイント|経年変化との関係を確認

窓からの日差しなどで自然に色が変わったのであれば、経年変化との関係を確認したい項目です。逆に、水をこぼした、薬品が付いた、焦がしたなど別の原因がある場合は、同じ変色でも扱いが変わる可能性があります。

確認ポイント

  • 自然な日焼けか
  • 水濡れ・薬品など別原因がないか
  • 入退去時写真があるか
自然な変化なのか、別の原因があるのかを整理しましょう
  • 日照:窓際を中心に徐々に色が変わっているか。
  • 局所的な損傷:水濡れ、薬品、焦げ、深い傷など別原因がないか。
  • 入居時との比較:もともと色差や傷がなかったか写真で確認。
  • 請求内容:表替え・交換など、何の作業費なのかを明細で見る。
自然な日焼け等の経年変化と、借主の行為による損傷は分けて整理するのがポイントです。
行動 2/2

畳・床の日焼け

では、次の順番で確認していきましょう
  1. 入居時と退去時の写真を同じ箇所で見比べる。
  2. 日照による変化か、別の出来事があったかをメモする。
  3. 請求書で対象枚数・面積・作業内容を確認する。
  4. 請求書だけでは理由が分からなければ、「どのような原因の損耗と判断したのか」を管理会社へ確認してみましょう。
ポイント:「払う/払わない」から入らず、まず原因と請求根拠を揃えます。

確認文の例

畳・床の修繕費について、今回の損耗原因をどのように判断されたのか、対象箇所と施工範囲を含めてご教示いただけますでしょうか。

確認しても判断に迷う場合は、消費者ホットライン188などの公的相談窓口へ相談できます。

確認 1/2

結露・カビ

確認ポイント|手入れ状況の確認が重要

カビがあるからといって、それだけで負担が決まるわけではありません。たとえば、気づいてから換気や拭き取りをしていたか、設備不良を管理会社へ伝えていたかも確認したいポイントです。逆に、気づいていたのに長期間そのままにしていた場合は、確認すべき事情が増えます。

確認ポイント

  • いつ気づいたか
  • 拭き取り・換気をしたか
  • 管理会社へ連絡した記録があるか
カビは、発生した後にどう対応したかも大切です
  • 発見時期:いつ頃から結露・カビが見えたか。
  • 日常対応:換気、拭き取り、清掃などをしていたか。
  • 建物側の事情:水漏れ・設備不良などが疑われ、管理会社へ伝えていたか。
  • 記録:写真、修理依頼、メール・LINE等が残っているか。
カビがあるという事実だけで一律に結論を出さず、原因と対応経過を時系列で整理します。
行動 2/2

結露・カビ

では、次の順番で確認していきましょう
  1. 写真と管理会社への連絡履歴を時系列順に並べる。
  2. 換気・清掃・除湿など、行っていた対応を簡単にメモする。
  3. 水漏れや設備不良があった場合は修理記録も探す。
  4. 請求箇所と作業内容を確認し、借主負担とした理由を質問する。
相談時に役立つもの:発生時の写真/連絡履歴/修理履歴/請求明細

確認文の例

結露・カビに関する修繕費について、借主負担とされた具体的な理由と、対象箇所・施工内容をご教示いただけますでしょうか。

確認しても判断に迷う場合は、消費者ホットライン188などの公的相談窓口へ相談できます。

確認 1/2

通常清掃・汚れ

確認ポイント|清掃状況と特約を確認

まず、退去前に普段行う程度の掃除をしていたか確認しましょう。あわせて、契約書に清掃費やクリーニング費の記載があるかも見ておきます。逆に、汚れを長期間放置して落ちにくくなった場合などは、通常の清掃とは分けて考える必要があります。

確認ポイント

  • 掃き・拭き掃除
  • 水回り清掃
  • 換気扇・レンジ周り
  • 清掃費特約
「実際の汚れ」と「契約上の清掃費」は分けて見ましょう
  • 退去時の状態:通常の掃き掃除・拭き掃除・水回り清掃をしたか。
  • 放置汚れ:油汚れや水垢などを長期間放置して悪化させた箇所があるか。
  • 契約:清掃費・クリーニング費について特約や金額の記載があるか。
  • 明細:一式請求だけでなく、対象箇所や作業内容が分かるか。
通常清掃の問題と、契約で定めたクリーニング費の問題は混ぜずに確認します。
行動 2/2

通常清掃・汚れ

では、次の順番で確認していきましょう
  1. 退去前に撮った室内写真があれば保存する。
  2. 契約書で「退去時清掃」「クリーニング」等を検索する。
  3. 請求書の作業内容・対象箇所・金額を契約書と照らす。
  4. それでも請求の理由が分からない場合は、契約書のどの条項が根拠なのか、あわせて作業の内訳も確認してみましょう。
注意:特約の有効性そのものは個別判断になるため、このツールでは断定しません。

確認文の例

清掃費について、対象となった箇所と作業内容、費用の内訳をご教示いただけますでしょうか。契約書上の根拠となる条項がある場合は、その箇所も確認させてください。

確認しても判断に迷う場合は、消費者ホットライン188などの公的相談窓口へ相談できます。

確認 1/2

鍵交換・鍵紛失

確認ポイント|返却状況と契約書を確認

まず、入居時に受け取った鍵をすべて返せるか確認しましょう。すべて揃っている場合と、紛失・破損がある場合では確認する内容が変わります。逆に、鍵をすべて返せるのに交換費が請求されている場合は、契約書の特約や交換理由を確認してみましょう。

確認ポイント

  • 鍵をすべて返せるか
  • 紛失・破損があるか
  • 鍵交換費用の特約があるか
まずは「鍵の紛失」と「通常の交換」を分けて考えましょう
  • 返却本数:入居時に受け取った鍵をすべて返せるか。
  • 状態:紛失、折損、複製鍵のみ等の事情があるか。
  • 契約:退去時の鍵交換費について記載・特約があるか。
  • 請求:シリンダー交換等、具体的な作業内容と金額が分かるか。
「次の入居者のための交換」と「借主の紛失等を理由とする交換」を区別して事実関係を確認します。
行動 2/2

鍵交換・鍵紛失

では、次の順番で確認していきましょう
  1. 入居時に受領した鍵の本数を契約書・受領書で確認する。
  2. 現在返却できる鍵の本数と状態を確認する。
  3. 契約書の鍵交換に関する条項を読む。
  4. 交換理由、作業内容、費用内訳、根拠条項を管理会社へ確認する。
残しておくもの:鍵受領書/返却記録/契約書/交換費の明細

特約について:特約の有効性そのものは個別判断になるため、このツールでは断定しません。

確認文の例

鍵交換費用について、今回交換が必要となった理由と、費用の内訳、契約書上の根拠となる条項をご教示いただけますでしょうか。

確認しても判断に迷う場合は、消費者ホットライン188などの公的相談窓口へ相談できます。

確認 1/2

ハウスクリーニング

確認ポイント|特約確認を優先

ハウスクリーニング費は、まず契約内容を確認したい項目です。国土交通省ガイドラインの一般的な考え方では、通常損耗・経年変化に関する原状回復費用は原則として貸主側の負担と整理されています。一方、有効な特約がある場合などは扱いが変わり得るため、契約書の記載、金額や計算方法、今回の請求内容を順番に確認しましょう。

確認ポイント

  • 退去時クリーニング費の記載
  • 金額または計算方法
  • 退去前の通常清掃
ここでは、まず契約書を確認することが大切です
  • 特約:退去時クリーニング費を借主が負担する旨の記載があるか。
  • 金額:定額なのか、㎡単価なのか、実費なのか。
  • 説明:契約時にどのような条件として示されていたか。
  • 今回の請求:契約上の金額と実際の請求額・作業内容が対応しているか。
クリーニング費は契約内容の影響が大きいため、一般論だけで支払義務を断定しない項目です。
行動 2/2

ハウスクリーニング

では、次の順番で確認していきましょう
  1. 契約書・重要事項説明書からクリーニング関連の記載を探す。
  2. 記載された金額・計算方法と今回の請求を比較する。
  3. 見積書で作業範囲と内訳を確認する。
  4. 逆に、契約書の内容と請求が一致しない、または計算方法が分からない場合は、根拠となる条項と算定方法を確認してみましょう。
判断に迷ったら:契約条項の有効性をこのツールで決めず、188や法律専門家への相談材料として資料を揃えます。

確認文の例

ハウスクリーニング費について、契約書上の根拠となる条項と、今回の作業内容・費用算定の内訳をご教示いただけますでしょうか。

確認しても判断に迷う場合は、消費者ホットライン188などの公的相談窓口へ相談できます。

FINAL

あなたの確認リスト

これは「支払う/支払わない」の判定結果ではありません。選んだ項目について、これから確認することをまとめたリストです。

まずやる3つ
  1. 契約書・特約を確認する
  2. 入居時・現在(退去時)の写真を集める
  3. 請求明細の内訳・施工範囲・金額の根拠を確認する
管理会社と対立するためではなく、事実を整理して冷静に確認するための手順です。
壁紙・クロス
契約書 → 写真 → 張替え範囲・費用内訳。
床・カーペット
原因整理 → 施工範囲 → 全面施工理由。
畳・床の日焼け
入居時写真 → 変色原因 → 請求理由。
結露・カビ
写真・履歴 → 手入れ記録 → 連絡記録。
通常清掃・汚れ
清掃状況 → 特約 → 請求内訳。
鍵交換・鍵紛失
鍵本数 → 特約 → 交換理由・費用内訳。
ハウスクリーニング
特約 → 金額・算定方法 → 作業内容。
納得できない請求がある場合は、まず請求の明細や根拠を確認し、それでも解決しない場合は、消費者ホットライン「188(いやや!)」などの公的相談窓口を利用してください。
NEXT TIME

次の引っ越しでは、最初からトラブルを減らそう

退去時のトラブルは、入居した瞬間から少しだけ準備しておくことで避けやすくなります。国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」の一般的な考え方を参考に、次回やっておきたいことを4段階に整理しました。なお、ガイドラインは法律そのものではなく、個別の支払義務を決めるものではありません。

① 契約するとき

  1. 「原状回復」「ハウスクリーニング」「鍵交換」などの特約を読む
  2. 退去時に何を負担する契約なのか、分からない言葉は契約前に確認する
  3. 説明された内容と契約書の記載が一致しているかを見る

② 入居したら、まず写真

  1. 壁・床・建具・水回りなど、最初からある傷や汚れを写真に残す
  2. 部屋全体と傷のアップの両方を撮る
  3. 写真は撮影日が分かる状態で保存する
  4. 入居時チェックリストがあれば、気になる箇所を記入して残す

③ 住んでいる間

  1. 結露・水漏れ・設備不良などを放置しない
  2. 自分で対処できない不具合は、早めに管理会社や貸主へ連絡する
  3. 連絡はメールやメッセージなど、あとで確認できる形でも残す
  4. 通常の清掃や手入れを無理のない範囲で続ける

④ 退去が決まったら

  1. 荷物を出した後の部屋を写真・動画で記録する
  2. 可能なら管理会社・貸主と一緒に室内の状態を確認する
  3. その場で分からない請求にすぐ同意せず、項目と根拠を確認する
  4. 請求書・見積書・契約書・入居時写真をまとめて保管する
覚えておきたいこと
「原状回復」は、借りた部屋を何でも新品同様に戻すという意味ではありません。国土交通省ガイドラインでは、通常の使用による損耗や経年変化と、借主の故意・過失などによる損耗を分けて考えています。個別の負担は契約内容や実際の状況によって異なります。
参考:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」、国民生活センター「賃貸住宅の原状回復トラブルにご注意!」。本ページは一般的な情報整理を目的としており、個別の法律判断を行うものではありません。
情報確認日:2026年8月16日